1 | うぬぼれというものがついぞなかったら、人生はてんで楽しくあるまい。 ─ラ・ロシュフーコー ☆自分をほめたたえる“うぬぼれ”は人生を楽しくするものです。他人に迷惑をかけない範囲でうぬぼれるのは、幸せに生きるための、一つのコツではないでしょうか? |
2 | 人に好かれるのは、人を好きになることの裏返しにすぎない。 ─ノーマン・ビンセント・ピール ☆人に好かれやすい人は、他人に好感をもって接しています。誰にでも、好感をもって接していれば、多くの人に好感を持たれるでしょう。 |
3 | 1つのドアが閉まれば、もう1つのドアが必ず開きます。それはバランスをとるための、自然の法則なのです。 ─ブライアン・アダムス ☆困難で、絶望的な状況に陥ることも、あるかもしれません。けれど、そんな時は必ず、違った方法・違った道が現れるものです。 |
4 | 自分が他人にしてもらいたいと思うことは、何でも他人にしてやるべきではない。その人の趣味が自分と同じではないかもしれない。 ─バーナード・ショウ ☆親切心から、自分の望むことを人にしてあげるのは良いことです。けれど、自分の望みと、他人の望みが全て同じと思ってはいけません。 |
5 | 望みなしと思われることもあえて行えば、成ることしばしばあり。 ─シェイクスピア ☆成功する可能性がないように思われることでも、やってみると、意外に成功する場合があるものです。 |
6 | 嘘をついた途端に、良い記憶力が必要になる。 ─ピエール・コルネイユ ☆一度嘘をつくと、ずっと同じ嘘をつかない限り、つじつまが合わなくります |
7 | 「互いに忍耐しよう」と、旗印に書かないような友情は、本物ではない。 ─ ヴィルブラント『精霊と人間』 ☆どんなに仲の良い友達同士でも、互いに気に入らない面を持っています。互いに忍耐しなければ、長く本物の友情を保つことはできません。 |
8 | 自己に対するなんという無礼だ。その決心をしたときより今の自分のほうが利口だと、どうして思うのか。 ─スタンダール『パルムの僧院』 ☆人はよく「何故あんなことをしたのか」と後悔します。けれど、もしその時に戻ったなら、同じ状況、同じ心理状態なら、必ず同じ事をするでしょう。 |
9 | 弓は使う時にはひきしぼるが、使わぬ時にはゆるめておくもの ─ヘロドトス「歴史」 ☆弓は、いつも引き絞っておくと、いつか折れてしまいます。緊張の糸も同じで、緩めてやらないと、肝心の時に切れてしまいます。息抜きは大切です。 |
10 | 一般的にいって、苦しみと悩みは、偉大な自覚と深い心情の持ち主にとって、つねに必然的なものである。 ─ドストエフスキー「罪と罰」 ☆よく反省し、より良く生きようとする人なら、苦しんだり、悩んだりすることは、当然のことと言えます。 |
11 | 共感は全世界の人間を親族にする。 ─シェイクスピア ☆相手の事を分かってあげることが出来れば、どんな人とも親しくなれます。 |
12 | 禍は 足るを知らざるより 大なるはなし 「老子」 ☆何を手に入れても満足できない心より、大きな災いはありません。尽きることのない貪欲は、自分も他人も不幸にします。 |
13 | すべてをいますぐに知ろうとは無理なこと。雪が解ければ見えてくる。 ─ゲーテ ☆何かを理解するためには、時間の経過が必要なものもあります。また、無理に知ろうとしなくても、時が経てば自然に分かりもします。 |
14 | やるべきことはやる。自分がどうなろうとも、いかなる障害、危険、圧力があろうとも。これは人間道徳の基本。 ─ジョン・F・ケネディ ☆自分で「やるべきだ」と思ったことは、どんな犠牲を払ってでもやり通す。これは、人間として大切なことであり、自分の人生を価値あるものにします。 |
15 | 流れに従って 流れを制す。 「小堀流泳法の要諦」 ☆流れに逆らえば無駄に終わりますが、流れに乗れば、それを上手く利用することが出来ます。時代の流れ、人生・運命の流れなど、すべてのものに当てはまります。 |
16 | 太鼓の音に足の合わぬ者を咎めるな。その人は、別の太鼓に聞き入っているのかもしれない。 ─ソロー「森の生活」 ☆皆と行動が合わない人がいます。そんな人は、他の人とは違った「常識」に従っているのかもしれません。 |
17 | 一日の苦労は、その日一日だけで十分である。 「新約聖書」 ☆今日には、今日取り組むことが十分にあります。昨日の苦労や、明日の苦労まで、考える必要はありません。 |
18 | 人の一生は短い。君の人生はもうほとんど終わりに近づいているのに、君は自分に尊敬をはらわず、君の幸福を他人の魂の中に置くことをしているのだ。 ─ マルクス・アウレリウス「自省禄」 ☆人生は限りあるものです。他人の気に入るような行動をするよりも、自分を尊敬し、自分が満足できるような行動をとるべきです。 |
19 | 何でも起きるがよい。時はどんな荒れた日でも過ぎてゆく。 ─ シェイクスピア「マクベス」 ☆人生の中で、どれほど辛いことでも、時によって過ぎ去らないものはありません。 |
20 | 理解されるということは、一種の贅沢である。 ─エマーソン ☆人に理解されるということは、当たり前のことではなく、得がたく、また有難いことでもあります。 |
21 | 幸福人とは、過去の自分の生涯から、満足だけを記憶している人びとであり、不幸人とは、それの反対を記憶している人々である。 ─萩原朔太郎 ☆自分の人生を、失敗や挫折を基本に考えるのではなく、成功したこと、得られた満足を元に考えられる人が幸福人と言えます。 |
22 | 必要以上に騒がなければ、どんな事でも、やがてはうまくおさまるものである。 ─不詳 ☆小さなアクシデントでも、気に病んで騒ぎすぎ、事態を悪くしてしまうことがあります。静かにしていれば、何事も収まっていくものです。 |
23 | 寄り合いにくき人と寄り合いてみよ。必ず徳あるべし。 ─鍋島直茂(鍋島藩主) ☆自分にとって苦手な人とは、自分と違う価値観を持っている人です。積極的に接するようにすれば、必ず、自分の視野が広がってきます。 |
24 | 愛は、たがいを見つめ合うことではなく、同じ行く手をともに見すえることにある。 ─サン・テグジュペリ ☆お互いだけを見つめるのではなく、同じ方向へ共に歩んで行くのが、永く愛情を保ち、互いに成長できる良い関係なのかもしれません。 |
25 | 消化ということには、健康上一種の怠惰が必要である。およそ体験を消化するにもやはり同じ事だ。 ─ニーチェ ☆何か大きな体験をした後は、すぐに次の行動に移さないで、しばらく何もせず、体験した事を消化するような時期も必要です。 |
26 | 吾が真を全うす。 ─張九齢 ☆生まれつき授かっている自分の持ち味や、潜在能力を出しきることができたら、どんな人生であっても、満足することができます。 |
27 | うまく均衡がとれていないと、何事も、どかからか問題が生じる。 ─不詳 ☆どんなことでも、かたよった所があると、バランスを崩して何か問題が出てきます。何事もバランスをとることが大切です。 |
28 | 剣でなぐりつけるよりも、笑顔でおびやかすがよい。 ─シェイクスピア ☆人にいうことをきかせるには、力で相手を屈服させるよりも、笑顔で親しげに話す方が、はるかに効率的で、よい方法です。 |
29 | 窮すれば即ち変じ、変ずれば即ち通る。 「易経」 ☆困難にあったら、それに応じてやり方を変えます。変えれば、困難を突破することができます。 |
30 | 人間をよく理解する方法は、たった一つしかない。それは、かれらを判断するのにけっして急がないことだ。 ─ サント・ブーヴ「わが毒」 ☆人には色んな面があります。よく理解するには、短い時間で判断してしまわず、長い間付き合ってみる必要があります。 |
31 | 黙ってこらえているのが一番苦しい。盛んにうめき、盛んに叫び、盛んに泣くと少し苦痛が減ずる。 ─正岡子規 ☆苦しい状況で、我慢しなければならない時があります。そんな時は、ただ黙って耐えるよりは、苦しみを表現し、発散させた方が楽になります。 |
32 | 良いことを思えば良いことが起きます。悪いことを思えば悪い事が起きます。 ─マーフィー ☆いつも良いことを期待し、良い考えを持っていれば、そのようなことが起こってきます。逆に悪いことを思っていると、悪いことが起きてしまいます。 |
33 | 一日を大切にせよ。その差が人生の差につながる。 ─カーネギー ☆1日は短く、つい何気なく過ごしてしまいがちですが、その積み重ねが人生をつくっていきます。毎日を価値のある日にしましょう。 |
34 | 気に入らないものは、棄てておくか、あるいは改善するかである。 ─ゲーテ ☆気に入らないもので、改善できないことは、放っておくしかありません。 |
35 | 人を利する者は天必ずこれを福し、人を損なう者は天必ずこれを災いす。 「漢書」 ☆人のためになることをする人には、必ず、自然と幸運がやって来て、人を害する人には必ず、自然に災難がやってきます。 |
36 | 沈黙することを学びなさい。静まった心に耳をすませ、吸収させなさい。 ─ピタゴラス ☆体験を消化したり、自分の本当の気持ちを知るには、時々沈黙して、心の声に耳をすますことも必要です。 |
37 | 恋人同士の喧嘩は愛の更新なり。 ─テレンティウス ☆恋人同士は、お互いの不調和のために喧嘩します。仲直りした時には、以前よりも相手のことを理解するようになります。 |
38 | 苦しみは逃げたりせず、同化することで和らぐ。 ─西洋諺 ☆苦しいことがあったら、その感情を避けようとするよりも、あきらめて苦しみを受け入れ、苦しさを味わう方が、かえって楽になります。 |
39 | 幸福であろうと決めた、その心の程度に応じて人は幸福をつかむ。 ─リンカーン ☆必ず幸福でいようと強く決心すれば、その決心の強さに応じて幸福になれます。 |
40 | 人は毎日何か新しいことを学ぶ。 ─ソロン ☆くり返しのように見える日常でも、まったく同じ日はなく、私達は毎日何か新しい事を学んでいます。 |
41 | もっと早く終わるように、少し休め。 ─G・ハーバート ☆物事を早く終わらせたいなら、根を詰めて、がむしゃらにするよりも、時々休憩を入れた方が効率が上がり、早く終わるものです。 |
42 | 成功に至る第一歩は、自分が心に何を望んでいるかを見つけ出すことです。それがはっきりとわからないうちは、何を期待してもだめです。 ─カーネギー ☆幸せや成功を期待していても、本当に自分が望んでいるものが何か分からない場合が多いものです。まずは自分が本当に望んでいるものを知る必要があります。 |
43 | ことごとくの雲が嵐をなすというわけではない。 ─シェイクスピア ☆私達の心配の種のすべてが、実際の災難になることはありません。 |
44 | 今のあなたの思考と行動が、未来のあなたをつくります。 ─マーフィー ☆今思ったり、行動したりすることが、未来の自分の性格を作っていきます。 |
45 | 復讐する時、人間はその仇敵と同列である。しかし、許す時、彼は仇敵よりも上にある。 ─ベーコン ☆相手からされた、同じ事を仕返しするなら、あなたは相手と同じレベルにあります。けれど、相手を許すなら、あなたの人間性のレベルは相手よりも上になります。 |
46 | ロバにはロバが美しく、ブタにはブタが美しい。 ─ジョン・レー(博物学者) ☆例えは悪いですが、人間は自分と同じようなもの、自分と同じ類のものを好みやすいものです。 |
47 | いかに弱き人といえども、その全力を単一の目的に集中すれば必ずその事を成し得べし。 ─春日潜庵 ☆どんな人でも、たった一つのことに全力をあげて集中すれば、かならずその事を達成できます。 |
48 | 忍耐は運命を左右する。 ─ラテン諺 ☆そこで忍耐するか、しないかで運命が大きく変わってしまうことがあります。 |
49 | 心は常に楽しむべし、苦しむべからず。 ─貝原益軒「養生訓」 ☆どんなことがあっても、心は苦しむべきではありません。楽しむべきです。 |
50 | 女は深く見、男は遠くを見る。 ─グラッペ ☆男女の違いの一つに、女性は一つのことを深く掘り下げて見て、男性は、多くのことを広く見る、という傾向があるようです。 |
51 | 「私は〜しなければならない」と私たちが言う時はいつも、実際にそれをやる場合より、すっと多くのエネルギーを消耗しているのです。 ─ギタ・ベリン ☆嫌なことでも、実際にするより、する前に思い煩っている方が、ずっと多くの精神的なエネルギーを消耗してしまうものです。 |
52 | 多くの戦いは、自ら「敗れたり!」と過早に信ずる者の敗北となっている。 ─コンラード ☆まだ結果が出ていないうちに、失敗だと決めて諦めてしまうのが、多くの失敗の原因です。 |
53 | 心和し、気平かなる者は、百福自ら集る。 ─菜根譚 ☆気持ちが柔らかで、平静ならば、その人には自然とたくさんの幸せが集ってきます。 |
54 | 成長しようとする心が若さを保つ秘訣。 ─ロングフェロー ☆常に成長しようという意欲があるなら、精神的にも肉体的にも老け込んでしまうことはありません。 |
55 | 危険の存在するところ、救いもまた育つ。 ─ヘルダーリン ☆危険や危機があるところには、そこから救われる手立てもあるものです。 |
56 | 人は自分が考えているだけ強く、自分が価値があると考えているだけ価値があるものです。 ─マーフィー ☆人は、自分がそうだと信じているだけの能力、価値を発揮します。 |
57 | 運命は神の考えるものだ。人間は人間らしく働ければそれで結構だ。 ─夏目漱石 ☆人生には、どうしようもない事があります。自分の役割を果たせれば、結果を気に病まなくても良いのです。 |
58 | 愛してその人を得ることは最上である。愛してその人を失うことは、その次によい。 ─W・M・サッカリ ☆愛する人を得ることは最上ですが、愛する人の幸せを願って、その人を失うことは、その次に良いものです。 |
59 | 己の立てるところを深く掘れ、そこには必ず泉あらむ。 ─聖書 ☆チャンスや幸せは、どこか遠くにあるのではなく、今自分の居る所を深く掘り下げていった所にあります。 |
60 | 間違いを犯すのを怖れて、戸を閉ざせば、真実も締め出されてしまう。 ─タゴール(印 詩人) ☆間違わない安全なことだけを選んでいると、過ちだけでなく、より良いもの、より真実なものを得る可能性もなくなってしまいます。 |
61 | 出ずる月を待つべし、散る花を追うことなかれ。 ─中根東里 ☆終った喜びを追うよりも、これから始まる幸せを待ちましょう。 |
62 | どんな不幸のなかにも幸福がひそんでいる。どこに善いことがあり、どこに悪いことがあるのか、われわれが知らないだけである。 ─ゲオルギウ「第二のチャンス」 ☆私達はなかなか気づきませんが、どんな不幸の中にも、何か必ず良い事があるものです。 |
63 | 言いたいことを言えば、同じような報いを受ける。言うべきでないことを言えば、聞きたくないことも聞かされる。 ─訓言 ☆会話の上で、ついしてしまう過ちです。その場にふさわしくないことを言うと、必ずその報いを受けることになってしまいます。 |
64 | 一切の気取りと、背伸びと、山気を捨て、自分はこれだけの者、という気持ちでやろう。 ─尾崎一雄 ☆尾崎一雄は、自殺の直前で開き直り、今までのこだわりを捨てて、楽な気持ちになり、人生を再スタートさせました。 |
65 | 止まりさえしなければ、どんなにゆっくりでも進めばよい。 ─孔子 ☆物事が思い通りにいかない時でも、止めずに少しずつでも進めれば、いつかチャンスの時に目標を達成できます。 |
66 | 人間は何も食べないで飢えて病気になるのと同様に、あんまり食べ過ぎて飽和状態に陥ると、やっぱり病気になる。だからほどほどでいるということは、決して中くらいの幸福どころではない。 ─シェイクスピア「ヴェニスの商人」 ☆「ほどほど」というのは「中くらいに良い」のではなく、最も良いことです。 |
67 | 休息とは回復であり、何もしないことではない。 ─ダニエル・W・ジョセリン(作家) ☆何もしないで、ただ休んでいることが苦痛な時があります。けれど、休むことは回復することであり、何もしないことではありません。 |
68 | 私は自らの運命の師であり、私は自らの魂の指揮官なのだ。 ─W・E・ヘンリー(詩人) ☆自分の人生は自分で決定し、切り開いていくことが出来ます。そのことを自覚することで、より自由に生きることができます。 |
69 | 思考には気をつけよう。いつ口に出してしまうかわからないから。 ─イアラ・ガッセン(哲学者) ☆いつも考えていることは、何かの拍子で口に出してしうまうことがあります。気をつけなければなりません。 |
70 | 人生でも、企業でも、一度貧乏とか不況とかを立派にくぐり抜いてきたものなら、そいつはどこまでも信用できる。 ─本田宗一郎 ☆一度、逆境にあい、それを乗り越えることが出来たなら、その人は次に逆境にあっても、必ず乗り越えられるとう自信と実力を得ます。 |
71 | 幸福な生活をするのに必要なものはほとんどない。それはあなた自身の中、心のもちようにある。 ─マルクス・アウレリウス ☆幸福は心の状態です。特別、境遇を変えたり、何かを手に入れたりしなくても、心の持ち方一つで幸福になれます。 |
72 | 愛は永遠ならず、永遠につとめるもの。 ─ドクトル・チエコ ☆「永遠の愛」というものがあるのではありません。愛は、永遠に努力して築いていくものです。 |
73 | 戦いでは強い者が勝つ。辛抱の強い者が。 ─徳川家康 ☆多くの競争では、最後まで辛抱した者が勝ち残ります。 |
74 | 人生を幸福にするためには、日常の些事を愛さなければならぬ。 ─芥川竜之介 ☆日常の些事は、人生の中で最も多くの時間を占めています。この些細なことを愛さなければ、人生を幸福にすることはできません。 |
75 | 人生は、まるで十段変速自転車のようだ。使わないギアばかりある。 ─チャールズ・M・シュルツ(漫画家:スヌーピー作者) ☆時々、自分の専門以外の経験もしてみましょう。思ってもみなかった楽しみが見つかるかもしれません。 |
76 | ひとりで見る夢は夢でしかない。しかし誰かと見る夢は現実だ。 ─オノ・ヨーコ ☆一人ではどうしようもないことも、誰かと共に目標に向かうことで実現させることができます。 |
77 | 運命は理性の力では直せない数々の欠点を改めさせる。 ─ラ・ロシュフーコー「箴言集」 ☆自分の努力では直せない短所も、苦い経験、辛い境遇など、運命の力で改めさせられることがあります。 |
78 | 誰でも長い期間にわたって不幸なのは、自分が悪いからにほかならない。生も死も耐える勇気のない人、抵抗しようとも逃げようともしない人、こういう人にはどうしてやればよいのだろうか。 ─モンテーニュ「エセー」 ☆改善したり、または抵抗するなど、何か自分で努力すれば、時間はかかっても境遇は良くすることが出来ます。 |
79 | 真面目になるが人生の衰え。 「武玉川」 ☆いたずら心や、ふざけてみる、柔軟な心をなくしてしまうのは、一つの衰えです。 |
80 | 悪いことを考えながら良い結果を期待することはできない。良いことを考えて悪い結果を得ることはできない。 ─カーネギー ☆いつも良いことを考えましょう。自然と良い結果が得られます。 |
81 | 喧嘩はいいものです。でも仲直りをどこでするか、ということが大切です。人生は喧嘩と仲直りのくり返しです。 ─独楽吟 ☆一緒にいて、自分の意見を自由に言える仲であれば、喧嘩は必ずするものです。上手な仲直りの仕方を身に付けましょう。 |
82 | 今の気持ちは、まさに今考えていることの投影。 ─デビット・バーンズ(精神科医) ☆悲しい事を考えれば、悲しい気持ちになり、楽しい事を考えれば楽しくなれます。違う事を考えれば、感情は変えることができます。 |
83 | 攻撃目標一点に行動を集約せよ。むだな事はするな。 ─織田信長 ☆絶対に成し遂げるべき、重要なことがあったなら、わき目をふらず、それのみに集中することが大切です。 |
84 | 公平であるにも、賢くふるまうにも、度を越してはならぬ。 「旧約聖書」 ☆どんなに良いことでも、度を超すと悪いものになってしまいます。 |
85 | 何事も一心不乱にやれば宇宙の真理を体で感じとることができる。 ─道元 ☆どんなことでも突き詰めていくと、そこから人生や自然、宇宙の真理を体感し、学びとることができます。 |
86 | 信念は、推進力としては役に立つが、調整器としては役に立たない。 ─アインシュタイン ☆信念や頑固さは、目標へ向かわせるのには役に立ちますが、目標達成のための微調整には役に立たちません。柔軟さが必要です。 |
87 | 毎日少しずつ学び、視野を広げる。 ─エセル・バリモア(女優) ☆様々な分野に目を向け、学び、自分の視野を広げていきましょう。 |
88 | 自分の意見を持ち、他人にも自分なりの意見を持たせる。 ─バーバラ・グリッツィ・ハリスン(作家) ☆他人と自分と、どちらかの意見に従わせることなしに、違った意見を持ったままでいることを許しましょう。 |
89 | 疲れたら休むがよい。彼らもまた遠くは行くまい。 ─ツルゲーネフ ☆どんな人にも休憩は必要です。周りの人も休息をとっています。疲れたら、休むのが良いでしょう。 |
90 | 美はあらゆるところにある。 ─ロダン(彫刻家) ☆見つけようと思えば、美しいもの、良いものはあらゆるところに見出せます。 |
91 | 羊の群の完全無欠な一員になるには、まず、とにもかくにも、自分自身が羊になることである。 ─アインシュタイン ☆組織の完全な一員になりたければ、自分をその種の人間にすることです。 |
92 | 愛は人生に没我を教える。それ故に愛は人間を苦しみから救う。 ─トルストイ ☆他人を愛する時、人は自分の事、利己的なことを忘れます。自分の事だけに こだわるのをやめたとき、苦しみから救われます。 |
93 | 労働なくしては、人生はことごとく腐ってしまう。 ─アルベール・カミュ ☆働くのは良いことです。働かなくなったら、人生はつまらないものになってしまうでしょう。 |
94 | 悩みの最上の薬は運動である。悩みの解決には、脳の代わりに筋肉を多く使うことに限る。効果はたちどころ表れる。 ─スソフォクレス ☆ひどく悩んでいる時は、体を動かしてみると、ずっと楽になります。 |
95 | 人間はお互い同士のために創られた。ゆえに彼らを教えるか、さもなくば耐え忍べ。 ─マルクス・アウレリウス「自省禄」 ☆人間関係を避けて生きることはできません。気に入らないことがあったら、教えるか、我慢するかのどちらかです。 |
96 | 自分がみにくいアヒルだと思っていたころは、こんなたくさんの幸せがあるなんて、思ってもみなかった。 ─アンデルセン ☆未来は誰にも分かりません。状況や環境が変わったら、今とは違う新たな幸せを発見するかもしれません。 |
97 | 人生における最大の失敗は、失敗を恐れ続けることである。 ─エルバート・ハバード(教育家) ☆失敗を恐れていると、新しいことを試すことができません。失敗しても、行動すれば何か得るものがあります。 |
98 | 一日生きることは、一歩進むことでありたい。 ─湯川秀樹 ☆一日生きたら、その分だけ成長したいものです。 |
99 | 些細なことをとやかく言うな。取るにも足らぬこと“人生の白アリ”に自分の幸福を食いつぶされるな。 ─カーネギー ☆日常の中には、小さな不愉快の種は限りなくあるものです。いちいち腹を立てていると、自分の幸福を台無しにしてしまいます。 |